広島工業大学

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地域の防災・減災について共に考える四者協議会を行いました

2022.05.24

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大学、行政、地域住民・民間団体による、地域の防災・減災について考える協議会を開催しました。本学には、地域における防災・減災に関して、技術開発や情報発信などの研究活動や教育普及の推進をサポートする『地域防災減災教育研究推進センター』があります。この協議会は、同センターが実施する防災士養成講座から誕生した『学生防災士会』が、地域の防災・減災に取り組むための情報交換と関係団体との交流を目的に開かれたものです。

大学の技術や研究が役立つことはないかと地域の取り組みをヒアリングする

大学の技術や研究が役立つことはないかと地域の取り組みをヒアリングする

この日参加したのは、広島市佐伯区社会福祉協議会、広島市佐伯区役所 地域起こし推進課、河内地区自主防災会連合会のメンバー。お互いの活動内容などを紹介し、地域の防災・減災の取り組みについて学生と共に話し合いました。

はじめに、地域防災減災教育研究推進センターの渡壁センター長が挨拶し、昨年実施した協議会で出たアイデアをもとに、学生が3次元模型を作成したことを報告。この模型は地域のリスクを土石流のシミュレーションを踏まえたプロジェクションマッピングで表現することにより、現実に近い臨場感ある災害危険度マップになると紹介しました。
続いて、3次元模型を作成した齋藤さん(広島県立広島工業高等学校出身/広島県)と野口さん(岡山県立玉野光南高等学校出身/岡山県)が土石流のシミュレーションを披露。時間ごとの土石流状況が可視化できる土石流シミュレーション解析と3Dハザードマップを組み合わせて活用することにより、時間と共に変化する土石流崩れの状況を直感的かつ現実的に可視化できることで、効果的な土石流災害防災啓発へ繋がると提案しました。

「工業大学ならではの発想やアイデアで地域に貢献してほしい」と話す渡壁センター長

「工業大学ならではの発想やアイデアで地域に貢献してほしい」と話す渡壁センター長

土石流のシミュレーションに、参加者からは「わかりやすい」との声があがった

土石流のシミュレーションに、参加者からは「わかりやすい」との声があがった

続いて四者それぞれが、現在の活動や最近のトピックスを紹介。お互いに情報を交換し合いました。

河内地区自主防災会連合会では、1999年の豪雨災害の経験を伝える石碑の建立や動画配信を行う

河内地区自主防災会連合会では、1999年の豪雨災害の経験を伝える石碑の建立や動画配信を行う

広島市佐伯区役所 地域起こし推進課からは、8月に予定している佐伯区総合防災訓練について紹介。学生の参加を呼び掛ける

広島市佐伯区役所 地域起こし推進課からは、8月に予定している佐伯区総合防災訓練について紹介。学生の参加を呼び掛ける

広島市佐伯区社会福祉協議会からは、災害ボランティアや、ボランティア祭りでのブース出展の誘いを受ける

広島市佐伯区社会福祉協議会からは、災害ボランティアや、ボランティア祭りでのブース出展の誘いを受ける

本学では広島市安佐北区落合学区で実施された避難訓練において、RFIDタグの導入を検証した事例を紹介

本学では広島市安佐北区落合学区で実施された避難訓練において、RFIDタグの導入を検証した事例を紹介

その後は2つのチームに分かれ、地域の課題についてざっくばらんに話し合いながら、交流を重ねました。

学生は積極的に質問をし、地域の課題をどう発掘するかについて議論を重ねた

学生は積極的に質問をし、地域の課題をどう発掘するかについて議論を重ねた

土石流のシミュレーション結果を投影する3次元模型を作成した齋藤さんと野口さん

土石流のシミュレーション結果を投影する3次元模型を作成した齋藤さんと野口さん

3Dプリンターで作成した下河内地区の立体模型

3Dプリンターで作成した下河内地区の立体模型

「災害は自分事であると実感してもらえる模型にするためには、どれくらいの尺度にすると良いか今後も継続して検討を進める予定です」と話すのは、土石流のシミュレーションを制作、発表した齋藤さんと野口さん。学生防災士会のメンバーでもある野口さんは「誕生したばかりの学生防災士会の活動を、今年度中に軌道に乗せたい」と話していました。

定期的に地域との交流を図り、防災・減災に役立つ活動に取り組む学生防災士会を、本学でもサポートしていきます。

※新型コロナウイルス感染症対策を講じ、取材・撮影を行っています。