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建築現場で働く卒業生の話を聞こう~建築工学科・社会実践科目

2023.02.22

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建築工学科1年次生と2年次生を対象に、建築業界で活躍する本学の卒業生を講師に招いた講演会を開催しました。登壇したのは同学科卒業生の藤井 佑樹さん(2016年度卒)。在学中は清水ゼミに所属し、学部卒業後は株式会社大林組へ入社。施工管理業務を務める6年目の若手社員です。藤井さんに現在の仕事内容や、業界で求められる資質、大学生活の過ごし方へのアドバイスなど自らの体験をもとに語っていただきました。

藤井さんは新入社員として東京本店に配属になり、2022年に転勤で広島へ戻った

藤井さんは新入社員として東京本店に配属になり、2022年に転勤で広島へ戻った

藤井さんの自己紹介から講演はスタート。会社概要を説明し、これまで関わってきた仕事を紹介。現在の業務についても1日の流れを例にお話しいただきました。「若手社員は主に安全に関わる仕事が多い」と話す藤井さん。「現場は危険と隣り合わせです。現場で働く人たちが安全に働けるように配慮しています。多くの人と関わる仕事なので、コミュニケーション能力も必要です」と現場監督として日頃から心掛けていることも話してくれました。

「大規模な現場を見ると会社の組織力を感じる」と会社の魅力を話す

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学生時代はソフトボール部に所属し、勉強に部活にアルバイトと充実した日々を過ごしていた藤井さん。大きな転機になったのは2年次のときに経験した留学だと話します。藤井さんは本学の派遣留学制度を活用し、1カ月間カナダへ留学。「英語は得意ではありませんでしたが、身振り手振りでなんとか伝えようとした経験は、コミュニケーション能力向上に役立ったと思います」と当時を振り返ります。
「学生時代にたくさんの経験をすることをお勧めします。多くの人と出会えるのも大学に通う価値の一つだと思います。その中で、相談できる人を増やしておくこと。就職活動だけでなく仕事をしてからも、さまざまな立場の人に相談できると助けられることが必ずあります」と学生へアドバイスをくれました。

時間の使い方、目上の人との接し方、生活習慣はすぐに身につかないので、早めの準備が必要とも話す

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質疑応答の時間には「入社して良かったこと」「入社の決め手」「休みはとれるのか」「勤務地の希望は聞いてもらえるのか」「ストレスの発散方法は?」「現場での失敗談は?」など、仕事に関する質問から「大学時代にやっておけばよかったと思うこと」「特に学んでおけばよかったこと」「資格取得について」など学生生活の過ごし方に関する質問も次々に寄せられました。

就活セミナーなどでは質問しにくいことも、先輩になら聞きやすい

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かつての恩師である清水教授と共に舞台に立ち、学生からの質問に答える藤井さん

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参加した畠中さん(高知県立小内工業高等学校出身/高知県)は「現場監督の仕事にも憧れるけれど、厳しい仕事だとも聞いています。こうした先輩からのお話を参考にしたり、これから始まるインターンシップでの経験などを通じて将来を考えたい」と話してくれました。夏に地元企業のインターンシップに参加した姫野さん(広島翔洋高等学校出身/広島県)は「藤井さんが就職された大手企業と地元企業の違いをもっと知って、自分に合ったスタイルで働ける方を選びたい」と感想を教えてくれました。

2年次生の二人は、就職活動が現実味を帯びてくる3年次にむけて準備中

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藤井さん、貴重なお話をありがとうございました。
本講演がきっかけとなり学生たちが将来について考え、目標を定め勉学に励めるように本学ではこれからもサポートしていきます。

※新型コロナウイルス感染症対策を講じ、取材・撮影を行っています。