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特別講義「クルマのカーボンニュートラル」を実施

2024.11.15

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知能機械工学科3年次生が履修する「自動車システム」内で、外部講師を招いた特別講義「クルマのカーボンニュートラル」を行いました。

当日はひろしま自動車産学官連携推進会議(以下:ひろ自連)から5名の講師に来校いただき、2050年カーボンニュートラル実現に向けた中国地方での取り組みや課題についてお話しいただきました。

次世代バイオディーゼル燃料の実証実験車両も展示した

次世代バイオディーゼル燃料の実証実験車両も展示した

ひろ自連とは、ひろしま産業振興機構、中国経済産業局、広島県、広島市、広島大学、マツダ株式会社が参加し、広島の基幹産業である自動車産業の発展を通じた地域活性化に取り組む産学官連携の団体です。

はじめに中国経済産業局の岡田さんから「2050年カーボンニュートラルに向けて」と題し、カーボンニュートラルの必要性やこれまでの歩み、中国地区の現状や独自の取り組み、行政の動きなどを紹介いただきました。

瀬戸内海沿岸で水素やアンモニアの供給拠点化の動きや大崎上島での実証プロジェクトを紹介していただく

瀬戸内海沿岸で水素やアンモニアの供給拠点化の動きや大崎上島での実証プロジェクトを紹介していただく

続いてマツダ株式会社 R&D戦略企画本部の木下さんから、同社の取り組みを紹介いただきました。
「カーボンニュートラルは、自動車の運転で排出されるCO2だけではなく、製造過程でのCO2やガソリン、電気など燃料調達までにかかるCO2までと広く捉えるLCA(Life Cycle Assessment), Well to Wheelの考え方が必要です」と木下さん。

水素やアンモニア、バイオ燃料、合成燃料などカーボンニュートラル燃料への転換が必要と話し「正しい解決方法は一つではなく、組み合わせて考えなければなりません」と教えてくれました。

「普段からいろいろな意見に耳を傾けて見聞を広めて」と話す

「普段からいろいろな意見に耳を傾けて見聞を広めて」と話す

講義の終盤には、ミドリムシを原料としたバイオ燃料で走るディーゼル車を見学しました。このバイオ燃料はJISの軽油規格に適合しており、軽油の代用として既存のディーゼル車に利用できるそうです。

バイオ燃料の課題は供給量と価格。増産体制も整いつつあり、今後はもっと身近なものになっていくそう

バイオ燃料の課題は供給量と価格。増産体制も整いつつあり、今後はもっと身近なものになっていくそう

受講した藤原さん(香川県立坂出工業高等学校出身/香川県)に話を聞きました。大学では自動車部に入り、いかに速く走るかを追及しているという藤原さん。「私たちの活動はカーボンニュートラルとは対極にあるかもしれません。それでも課題解決に向けて試行錯誤を繰り返すのは同じだと感じ、技術者としての姿勢を教えていただきました」と話します。

「いつかはバイオ燃料でのレース参戦もあるのかも」と楽しみにしていた

「いつかはバイオ燃料でのレース参戦もあるのかも」と楽しみにしていた

技術者を目指す学生たちには、新たな気づきがたくさんありました。さまざまな取り組みをご紹介いただきありがとうございました。

※2025年4月、学びの領域は維持しながら3学部11学科に改組します。

https://www.it-hiroshima.ac.jp/hite-action/