「間伐見学会+SDGs食ツアー」開催
2024.11.14
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SDGs推進センター主催の夏休み企画第1弾として、『間伐見学会+SDGs食ツアー』が8月20日に廿日市市吉和で開催されました。
このツアーは、地球環境保全や水源涵養機能、木材生産機能など、『森林』の持つ多面的機能を維持するのに必要な、森林循環のための間伐見学を中本造林株式会社と共同で実施したものです。
9時に本校を出発し、10時頃に山林がある廿日市市吉和駄荷(よしわだに)に到着。15分ほど歩いて、間伐現場に向かいました。現場は約60年前に植林されたスギ林で、鬱蒼とした雰囲気です。光が差し込みにくくなった山林は木の成長が阻害され、土壌が流出しやすくなります。『間伐』によって健全な森林を維持することで、二酸化炭素(CO2)吸収能力を高め、地球環境問題にも寄与することができます。チェーンソーを使った60年生のスギ2本の伐採現場を見学し、トラックで運搬するために3~4mに玉切りする場面も見学することができました。

参加者23名(学生20名,教職員3名)がバスを降りて徒歩で間伐現場に

約60年前に植林されたスギ林

中本造林株式会社造林部 山村寛和氏から説明を受け、実際の間伐を見学

伐採した丸太の切り株

伐採後の丸太の玉切りの様子

間伐の重要性について、メモを取りながら説明を聞く参加学生
間伐見学後、地産地消や食品ロスに配慮したメニューを提供しているクヴェーレ吉和に移動し、支配人と料理長から説明を受けました。近年猪や鹿が増加し、農村部に深刻な被害を与えていますが、ここではジビエも食材として使い地域社会に貢献しています。最後に参加者全員で実際に食事を取ることで、『食』とSDGsを考えるきっかけとなりました。

クヴェーレ吉和の料理長山﨑隆弘氏より説明を受けた後、全員で食事

鮎、猪など全て地元の食材を使い、フードロスにも配慮した料理
今回のツアーに参加した学生からは、「実際に伐採する現場を見たことが貴重な体験だった」「料理長の説明を聞いて、食とSDGsの関係を深く知りました」「次は、伐採した木がどのように加工され、製品になるかを見たい」などの声が聞かれました。