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本学の学生が、日本混相流学会 混相流シンポジウム2024で「ベストプレゼンテーションアワード」を受賞しました!

2024.12.18

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9月4日~6日に富山大学 五福キャンパスで開催された日本混相流学会 混相流シンポジウム2024に、大学院 機械システム工学専攻 吉田研究室の近藤さん(広島県立大門高等学校出身/広島県)が出場し、ベストプレゼンテーションアワード(以下BPA)を受賞しました。

混相流(こんそうりゅう)とは、固体・液体・気体の複数の相を含む複雑流動現象で、かつ自然界から産業プラントにまで広く見られる普遍的な流動現象です。
日本混相流学会 混相流シンポジウムは、研究成果とその討議を通じて、混相流の学理とその応用技術に関する最新の情報交換を行い、混相流研究のさらなる展開と参加者相互の活発な意見交換を目指して毎年開催されています。日本全国から関連研究者が一堂に会して3日間にわたり開催され、毎年200件を超える研究発表が行われる全国規模の学会です。

今回のシンポジウムにおける学生セッションの発表件数は96件(国公立大の学生73件、私立大の学生23件)、うちBPA受賞は14件でした。

BPAを受賞した近藤さん

BPAを受賞した近藤さん

研究発表題目は「ローダミンB-LIF法による非接触水温分布測定法の確立に向けた研究」

研究発表題目は「ローダミンB-LIF法による非接触水温分布測定法の確立に向けた研究」

■発表内容について
レーザー光で水の温度分布を瞬時に測定する方法の開発を行っている研究です。ローダミンBという色素をわずかに溶かした水にレーザー光を照射すると、LIF光という特殊な光が発せられます。このLIF光を高速度カメラで撮影することで、水の温度分布の瞬間的な動きを正確に測定する方法です。温度計のようなセンサーを使わないので水の流れを乱すことなく、また徐々に変化する温度分布を測定できるので、さまざまなところでの応用が期待されています。
今回の研究発表では、電気ヒーターの周りで発生する温度プルームという徐々に変化する温度・流れ場を対象に、この方法で非定常温度分布測定が正確に行えることを示し、この温度測定法の可能性を発表しました。

ローダミンB-LIF法の実験装置。ハイパワーのレーザーを使用するため保護メガネの着用が必須

ローダミンB-LIF法の実験装置
ハイパワーのレーザーを使用するため保護メガネの着用が必須

オレンジ色のLIF光。緑色のレーザー光を入射することで発せられ、このLIF光強度から温度分布を測定する

オレンジ色のLIF光
緑色のレーザー光を入射することで発せられ、このLIF光強度から温度分布を測定する

測定した温度プルーム。特徴あるキノコ状の温度分布が成長する様子が鮮明に測定できている

測定した温度プルーム
特徴あるキノコ状の温度分布が成長する様子が鮮明に測定できている

■発表後の感想
学会での発表では図やグラフ、実験装置の写真を用い、発表資料をまとめることで、聞いている人が理解しやすいよう工夫しました。審査員の先生方からの質問に対して、順序立てて説明し研究内容を的確に伝えて、理解していただいたことが受賞できた要因だと思います。研究の内容だけでなく、説明する能力も大事であると感じました。

BPAの受賞、本当におめでとうございます!