製鉄技術×エンジニアリング 知能機械工学科「社会実践」科目で現役技術者による特別講演
2024.12.19
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知能機械工学科※の1年次生を対象に、社会で活躍する現役技術者による特別講演「機械系技術者の業務と製鉄プラントでの設備機械」が本学で行われました。社会実践科目講義の一環として例年開かれており、社会で必要とされる能力や、大学での学びがどのように生かされるのかを理解することを目的としています。本年度は日鉄テックスエンジ株式会社から本学卒業生の技術者を含め4名の現役技術者の方に講演頂きました。日鉄テックスエンジは広島県にも拠点がある日本製鉄系のエンジニアリング企業で、本学OBも多く在籍しています。

「鉄は国家なり」製鉄の技術について日本鉄鋼連盟作成のパンフレットも使用しながら説明される
最初に企画管理部長の土山さんから機械工学で重要な「製鉄技術」について説明していただきました。鉄鉱石や石炭・コークスから鉄ができるまでの工程や、必要になる機械工学の知識、学びについて解説頂き、中学や高校の社会科で学ぶ鉄鉱石や石炭が、我々の社会生活でどう使われているか、地域の産業と勉学を結びつけたお話もしていただきました。

「エンジニアリング」の業務や役割、「エンジニア」との意味の違いについても解説頂く
次に機械事業本部長の佐藤さんからは「機械四力学(流れの力学、熱力学、材料力学、機械力学)は勿論、製図、CAD等の技術を学生時代に取得する大切さや、卒業研究なども将来仕事を進める上で不可欠な力になる」と学生時代の学びの重要性を語ってくれました。また、「エンジニアリングでは多くの人と仕事をするため、コミュニケーション能力が重要です。長い文章を作成する基礎的な能力や正確に読み解く読解力、物事を説明できる言語力、が重要であり、それがミスや事故防止にもつながります」と話します。

働きながら苦労して博士の学位を取得したエピソードなど自身の学生時代の経験も語っていただいた
最後に本学の機械システム工学科※卒業生の坂村さんからは「広島県は製鉄関係企業が多いです。技術者に求められる工学的な実力やコミュニケーション能力を身につけるためにも、大学生活を通じて大きく成長して欲しい」とこれから本学で様々なことを学んでいく1年次生にアドバイスを送りました。

大学時代の想い出、卒業研究に取り組んだ経験などを語っていただいた坂村さん

講義の為に東京や北九州など遠方からも講師として来て頂いた
本講演を担当した宇都宮准教授は「今、学生たちが学んでいる大学の学びが活かせる講演をとこの企画を実施しました。現在の日本の機械工学産業は、官営八幡製鉄所設立以来の産業の発展において重要な役割を果たします。プラントや機械の施工・管理に関係する業務の講演はこれから様々なことを学んでいく学生にとって貴重な機会になったかと思います」と話します。
現場で活躍するエンジニアの皆様からのお話は、学生にとって大きな気づきや刺激となったのではないでしょうか。
本学は、学生の卒業後の人生に役立てるよう、今後も様々なことに取り組んでいきます。
ご協力いただいた日鉄テックスエンジの皆様、ありがとうございました。
※2025年4月、学びの領域は維持しながら3学部11学科に改組します。
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