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地球環境情報解析研究センターが、江田島市の林野火災被災地を解析しました

2025.02.05

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本学の地球環境情報解析研究センター(センター長:小黒剛成教授、センター員:小西智久准教授)は、欧州宇宙機関(ESA:European Space Agency)が運用する空間分解能10mのSentinel-2 A/B号衛星で撮影した画像を用いて、令和7年1月17日に広島県江田島市で発生した林野火災の被災地を解析しました。

「空間分解能」とは、衛星や航空機などのリモートセンシング(遠隔探査)機器が地上の対象物をどれだけ細かく識別できるかを示す指標です。
たとえば、衛星の「空間分解能が10m」という場合、10m四方ごとのエリアを識別できるということです。分解能が高い(数値が小さい)ほど、地面の細部まで鮮明に捉えられるため、より詳細な情報が得られます。

今回の解析のきっかけは、2025年1月17日に大学の対岸にある江田島で煙が上がり、ヘリコプターが飛んでいる様子が確認されたことです。その後、テレビや新聞などのニュースを通じて、広島県江田島市にある海上自衛隊の敷地内で林野火災が発生していたことが判明しました。しかし、火災現場は自衛隊の敷地内にあるため立ち入りができず、さらに火災が山頂付近で発生したことから、現地の詳細な状況を把握するのは困難でした。
そこで、本学が得意とする衛星リモートセンシング技術を活用すれば、より詳細な情報が得られるのではないかと考え、解析を開始しました。

【図1】Sentinel-2A/B画像(江田島)

【図1】Sentinel-2A/B画像(江田島)

【図2】林野火災の検出画像

【図2】林野火災の検出画像

Contains modified Copernicus Sentinel data (2025), processed by Sentinel Hub

【図1】は、江田島市を観測した可視光の衛星画像で、左側が火災前の2025年1月2日、右側が火災後の2025年1月20日です。しかし、この人間の目と同じ可視光の衛星画像では林野火災の跡地を明確に識別することができません。
そこで、植生の有無をより詳細に解析するために、人間の目には見えない近赤外線を用いた正規化差植生指標画像を作成しました。

【図2】は、江田島市北部の長浜射撃場付近を拡大した正規化差植生指標画像です。この画像では、植生が豊かな場所が白く、植生のない場所が黒く表示されます。左側は火災前の2025年1月2日、右側は林野火災前後の画像を比較し、植生が急激に変化した場所を抽出し、橙色で示しました。

本センターでは、 衛星画像の入手から解析までの一連の処理体制を日頃から整備し、 突発的な災害に対して 必要な情報を迅速に提供できるようにこころがけています。