広島初地域開放型デジファブ『M-Hub』開設イベントを開催しました
2025.06.12
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2025年4月に設立されたものづくり拠点「Hiroshima Making Hub(以下:M-Hub)」の開設を記念して、オープニングイベント『Hiroshima Making Hub Meeting』を開催しました。
当日は、在広民放4局をはじめとするメディア関係者や教育関係者など、多くの方々にご参加いただきました。会場となったM-Hubの中核施設「Fab Lab」では、見学ツアーも実施し、最先端のものづくり環境を体験いただきました。
施設のお披露目に続いて、「Fab Lab Japan Network」の発起人であり、ファブラボ鎌倉を設立した慶應義塾大学環境情報学部の田中浩也教授による基調講演が行われました。さらに、本学環境学部建築デザイン学科の杉田宗准教授らによる講演も開催され、デジタルファブリケーション(以下:デジファブ)による"ものづくり"の未来や、それを支えるデジファブ教育の在り方について、各種の取り組みや考え方が紹介されました。
講義棟Nexus21の4階にあるnexus for.の一角に誕生したFab Lab
■広島県初となる大学主導の地域開放型デジタルファブリケーション施設
デジファブとは、コンピューターで作成したデジタルデータをもとに、3Dプリンターやレーザーカッターなどの工作機器を用いて創造物を製作する技術です。設計から製造までをデジタルで一貫して行うことで、個人でも高精度な"ものづくり"が可能になります。
本学では、子どもから大人までの幅広い世代が、趣味・学習・研究・交流を通じて"ものづくり"に取り組める環境を提供したいという思いから、M-Hubが誕生しました。
現在は、本学の学生や学園関係者を対象とした施設ですが、来年度からは順次、地域の皆さまにも開放し、"ものづくり"の拠点としてご活用いただける予定です。こうした大学主導による地域開放型のデジタルファブリケーション施設の設立は、広島県では初の取り組みとなります。
学生が自由に使える3Dプリンターは10台以上、室内用大型3Dプリンターも設置
研修を受けた学生スタッフが利用者をサポート。見学ツアーでは案内役も務めた
■日本におけるデジファブ分野の第一人者による基調講演も
見学ツアー終了後には、講演会第1部として、慶應義塾大学環境情報学部・田中浩也教授による基調講演「デジタルファブリケーションによって『ものづくり』はどのような"本当の進化"ができるのか」が行われました。
田中教授は、「つくる文化」や「つくる技術」を広めることをめざし、日本初のファブラボを設立された方です。講演では、その設立に至るまでの経緯に加え、大阪・関西万博の日本館で展示されている、3Dプリンターを中心とした循環型ものづくりシステム「双鶴(そうかく)」の企画・設計についてもご紹介いただきました。
「デジファブは個人の可能性を開くものづくりの場」と田中教授
第2部では、本学の杉田准教授による「大学生に向けたデジファブ教育」と題して講演を皮切りに、広島工業大学高等学校の平原教諭による「高校生に向けたデジファブ教育」、デジタルファブリケーション協会エグゼクティブプロデューサー梅澤氏とファブラボ広島安芸高田代表の渡辺氏による「地域の中のデジファブ教育の講演が続きました。
■「ものづくりの楽しさを知る機会に」理系技術者の育成にも貢献を期待
「ものづくりの原点はできたときの喜びです。その楽しさを味わって、ものづくりを担いたい人が増えてほしいと思っています」と話すのは村上修二Fab Labラボ長です。「ものづくりをめざす理系人材を育む場を作ることは、広島のものづくりを支える人材を輩出してきた本学の役目です。多くの人が自由な発想でワクワクと楽しみながらものづくりができる場に育てていきたいです」
「ものづくりが楽しいという気持ちを大切に育み、理系人材の育成につなげたい」と村上ラボ長
今年度は、さまざまな機会を通じてFab Labを体験していただけるイベント等を開催し、翌年度以降の一般開放に向けた準備を進めていきます。
ものづくりを通じた学びと交流の輪が、今後さらに広がっていくことを期待しています。