建築を「調べ、伝える」力を養うー 建築工学科が「建築調査発表会」を初開催しました
2026.02.16
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工学部 建築工学科では、1・2年次生合同授業として「建築調査発表会」を、2026年1月19日に実施しました。本発表会は、学生がチームに分かれ、自らが興味・関心を持った建築物について調査を行い、その成果をA1サイズのスチレンボードにまとめ、ポスター形式で発表する授業です。今年度、初めての取り組みとして実施されました。
全30チームが、それぞれ異なるテーマで調査内容をまとめたボードを制作した
■建築を多角的に捉える力を身につけることが目的
この授業の目的は、建築物を単に「見る」だけでなく、立地や用途、設計意図、周辺環境との関係などを多角的に捉え、情報を整理し、他者に分かりやすく伝える力を養うことにあります。1・2年次という早い段階から調査・発表の経験を積むことで、今後の専門科目や設計課題への意識づけを図る狙いもあります。
■学内ラウンジを活用したポスター発表
発表会は、本学nexus for. ラウンジおよびカフェエリアを会場として行われ、各チームが制作したスチレンボードをエリア一帯に展示しました。当日は、発表を行う学生と聞き手に分かれ、時間ごとに役割を交代する形式で進行しました。
広島平和記念聖堂をテーマに発表するチーム
各チームは、調査対象とした建築物の名称や所在地、用途、特徴などを説明し、それに対して聞き手の学生や教員が質問を投げかけます。聞き手の学生には、30分間で10チームの発表を見て回るというタスクが課されており、会場では次々と発表を聞きながら、積極的に質問をする姿が見られました。
教員も各チームを回りながら質問した
聞き手の学生からも積極的に質問が飛び交った
■投票で選ばれた「最も印象に残った発表」
すべてのチームによる発表終了後、学生は講義室に移動し、「最も印象に残った発表」をテーマに投票を行いました。
その結果、神戸ポートタワーをテーマに調査・発表を行ったチームが、最も多くの票を集めました。同チームは、建築物の形態的特徴だけでなく、歴史や周辺環境にも着目し、図や写真を効果的に用いた構成で発表を行っていた点が高く評価されました。
最多得票を集めた第8チューターグループ
■教員コメント
本合同授業を担当したのは、この合同授業を担当したのは、中西伸介准教授と中嶋麻起子准教授です。
中西准教授は、
「各チームが取り上げた建築物は、1年次生が現地を訪れ、空間を肌で感じてきたものです。その発見を基に、2年次生が専門知識やレイアウトのまとめ方を助言しました。先輩のサポートを受け、学生たちは図面や写真の配置に工夫を凝らし、建築の魅力を最大限伝えるボードを完成させています。この協働を通じ、建築の奥深さだけでなく、チームで『伝える』ことの面白さや達成感も味わってほしいと願っています」と語りました。
中嶋准教授は、
「今回の建築調査発表会では、1・2年次生が協力しながら、自分たちで選んだ建築物について丁寧に調査し、分かりやすく発表していました。初めての取り組みでありながら、どのチームも工夫を凝らして取り組んでいる様子が印象的でした。
また、発表を聞く側の学生も積極的に質問を行い、互いに学び合う姿勢が見られ、有意義な発表会になったと感じています。今回の経験を、今後の学修や設計課題などにぜひ活かしてほしいと思います」と話しました。
中西准教授(右)と中嶋准教授(左)
今回の発表会を通じて、学生たちは建築に対する興味を一層深めるとともに、調査結果を整理し、自分の言葉で伝えることの難しさと大切さを実感した様子でした。学年を越えた合同授業ならではの学び合いも生まれ、今後の学修につながる有意義な機会となりました。
広島工業大学では、今後もこうした実践的な学びを通じて、建築を多角的に捉え、社会に向けて発信できる技術者の育成をめざしていきます。