学生が世界とつながる実践教育― 韓国・国民大学校との国際PBLを実施しました
2026.04.09
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広島工業大学と韓国・国民大学校(KMU)は、両大学間の共同教育プログラムとして、2018年度より国際PBL(課題解決型学習)を実施しています。本プログラムは、学生が自ら課題を見つけ、議論を重ねながら解決策を導き出すアクティブ・ラーニングです。「正解」のない課題にチームで取り組むことで、考える力や問題を解決する力を育むことを目的としています。
学生フォーミュラチームに所属する両大学の学生が互いの大学を訪問し、2026年2月8日から14日には国民大学校の学生が本学を訪問、続いて2月22日から28日には本学の学生が韓国を訪問しました。
本学でのPBL参加メンバー全員の集合写真
■空力開発をテーマにした実践的な共同プロジェクト
2025年度の国際PBLでは、「車両運動性能向上のための空力デバイスの開発と高度化」をテーマに設定しました。
学生たちは、フォーミュラカーの性能を高めるために、「空気の流れ(空力)」に着目し、設計やシミュレーションに取り組みました。例えば、パーツを追加することでどれだけ性能が向上するのか、逆に重さやコストとのバランスはどうかといった点について、具体的に検討を重ねました。
このテーマは学生自身の提案によって決まったもので、日頃からオンラインで交流を続けてきた両大学の関係の深まりも感じられる取り組みとなりました。
本学の学生フォーミュラチーム「HIT Formula Project」の部室で、学生たちが協働でPBLテーマに取り組む様子
■広島でのPBL:実践的な学びと成果発表
プログラムでは、車両の設計データを共有しながら空力設計の検討やシミュレーションを進め、最終日には英語でのプレゼンテーションを行いました。発表は当初の予定を大きく上回る約40分におよび、短期間で取り組んだとは思えないほど充実した内容となりました。
また、マツダ株式会社の協力により、マツダミュージアムの見学も実施しました。英語でのガイドを通して、自動車開発の歴史や最新技術に触れることができ、学生たちにとって大きな学びの機会となりました。
マツダミュージアム見学後にメンバー全員で記念撮影
■韓国でのPBL:最先端環境での学びと刺激
韓国でのプログラムでは、本学学生が国民大学校のファクトリー施設を訪問しました。特に、カーボン素材を使った部品の製造技術など、実際のものづくりの現場に触れることで、多くの学びを得ることができました。
さらに、空力パーツの製造工程の理解や韓国の自動車産業に関する見学、英語による最終プレゼンテーションなどを通して、専門的な技術力だけでなく、国際的なコミュニケーション力も高めることができました。
KMUファクトリーにて協働作業の様子
最終プレゼンテーションPPTの表紙(左:国民大学校の車両、右:広島工業大学の車両)
国民大学校での閉会式後に修了証とともに記念写真
■学生の成長と国際交流の成果
本プログラムを通じて、学生たちは専門知識を深めるだけでなく、国際的なチームで協力する力や英語で伝える力を身に付けました。また、プログラム終了後も両大学の学生同士が日常的に連絡を取り合っており、国境を越えた学びのつながりが生まれています。
今回の国際PBLは、2024年度に続き非常に有意義な成果を上げました。今後も継続的に実施することで、さらなる教育効果の向上と国際連携の強化が期待されます。
広島工業大学では、こうした実践的かつ国際的な学びの機会を通じて、次世代のグローバルエンジニアの育成を推進していきます。