パスタで挑む構造デザイン!建築デザイン学科で「Tallest Spaghetti Tower」を実施しました
2026.05.29
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環境学部 建築デザイン学科では、2年次前期科目「デジタルファブリケーション演習」の一環として、2026年5月14日に「Tallest Spaghetti Tower」を実施しました。
この演習は、乾燥パスタと、学生たちが自主制作したジョイント(パスタ同士を接続するための接合部品)のみを使用し、できるだけ高いタワーを制作する課題です。一見シンプルに見えますが、構造の安定性や材料の特性を理解しながら設計する必要があり、学生たちは試行錯誤を重ねながら制作に取り組みました。
■デジタルファブリケーションを体験
この演習では、ものづくりにおける「設計」と「制作」の関係性について学ぶことも目的の一つです。
近年の建築分野では、デジタル技術を活用して設計・加工・組み立てを行う「デジタルファブリケーション」が注目されています。今回の演習では、本学のFab Labで制作した3Dプリンター製のジョイントを使用し、パスタと組み合わせながら構造物を制作しました。
パソコン上でジョイントを設計し、必要な部材を3Dプリンターで制作する
■限られた材料をどう使うか
今回使用した材料は、パスタ100g(約120本)。学生たちは、限られた本数の中で「どのように使えば高く、安定した構造になるか」を考えながら制作を進めました。
演習では、まず必要な長さに合わせてパスタを切り出します。タワーを支える柱部分や補強材など、部材ごとに必要な長さが異なるため、できるだけ無駄を出さない工夫も求められました。
単純に長い部材を作ればよいわけではなく、強度やバランスも重要です。どの部分に材料を集中させるか、どのように補強を入れるかなど、構造デザインの考え方を実践的に学びました。
強度やバランスを考えながらパスタを切り出していく様子
■試行錯誤から学ぶ建築の面白さ
演習当日は、各チームが工夫を凝らした個性的なタワーを制作しました。
細い部材を組み合わせて軽量化を図るチームや、三角形を活用して強度を高めるチームなど、それぞれ異なるアイデアが見られました。
タワー制作は、講義棟Nexus21のスカイテリアで実施された
切り出したパスタとジョイントを組み合わせ、少しずつタワーを制作していく
徐々に高さが増すにつれ、設計した構造の強度が試される
身長を大きく超えるタワーを制作するチームも見られた
完成後には高さを計測し、どの構造が安定しているのかを比較しながら振り返りを行いました。
■教員コメント
本授業を担当する、デジタルファブリケーションを専門とする杉田宗教授は、
「昨年、本学にはFab Labが完成し、3Dプリンターを活用したものづくりができる環境が整いました。今回は、その設備を活用して制作したジョイントとパスタを組み合わせ、タワーを制作した点が特徴です。4週間かけて取り組みましたが、失敗を繰り返しながら改善していくプロセスを大切にしてほしいと思っています」
と話しました。
「構造デザインの面白さを感じてほしい」と話す杉田教授
■学生コメント
「建築の構造について、楽しみながら学べるところが面白かったです」と話してくれたのは、同じチームで制作に取り組んだ塚本さん(広島県立広島国泰寺高等学校出身/広島県)、木村さん(広島県立大門高等学校出身/広島県)、川根さん(山陽高等学校出身/広島県)。
制作を通して、構造の難しさだけでなく、チームで協力しながら試行錯誤を重ねることの大切さも実感した様子でした。
(左から)塚本さん、木村さん、川根さん
建築デザイン学科では、今後も実践的な演習を通して、設計力や発想力、ものづくりへの理解を深める学びを展開していきます。