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三ツ峰教授に「映像情報メディア学会フェロー」称号が授与されました

2026.07.16

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2026年5月29日、本学情報学部 情報システム学科の三ツ峰秀樹教授が、一般社団法人映像情報メディア学会よりフェロー称号を授与されました。
フェローとは、学術・技術または関連する事業において顕著な業績を挙げるとともに、学会活動に大きく貢献した会員に贈られる称号です。今回の授与は、三ツ峰教授がこれまで取り組んできた新たな映像表現技術の研究開発と、論文編集・査読や研究会運営など学会への貢献が高く評価されたことによるものです。

フェロー認定証を手にする三ツ峰教授

フェロー認定証を手にする三ツ峰教授

■映像制作の革新に向けた研究

三ツ峰教授は、映像表現の自由度を高めながら効率的な制作を実現する技術の研究に一貫して取り組んできました。
テレビや映画などの映像制作では、スタジオセットの構築や撮影後の編集・VFXなどに多大なコストと労力を要するほか、撮影素材の再利用が難しいという課題があります。こうした背景のもと、被写体単位で映像情報をデジタル化する技術や、自然な多重合成を実現する技術の研究開発を進めてきました。
特に、被写体の形状や色だけでなく、表面の粗さや反射特性、表面下散乱といった質感情報まで含めて高精細に取得する技術を開発し、複数の映像要素を違和感なく融合する表現を実現しました。さらに、取得したデータと実写映像の照明条件などを整合させ、自然な仮想シーンを生成する技術を確立しています。これらの成果は、近年注目されるインカメラVFX技術の基盤となる考え方にもつながっています。

図1 開発した仮想シーン生成システムの撮影部(映像素材間の環境整合により自然な映像コンテンツを生成可能)

図1
開発した仮想シーン生成システムの撮影部
(映像素材間の環境整合により自然な映像コンテンツを生成可能)

図2 仮想シーン生成システムにより生成した映像コンテンツ例

図2
仮想シーン生成システムにより生成した映像コンテンツ例

詳細および図1、2の出典は以下のとおり

■スポーツ中継に新たな視覚体験を提供

これらの技術の応用として、スポーツ中継の分野でも成果を上げています。
対象となるシーンや各被写体から取得したメタデータを活用し、ゴルフ中継において打球の軌跡をリアルタイムに重畳表示するシステムを開発しました。これにより、テレビ画面では見えにくいボールの飛翔を分かりやすく可視化し、視聴者に新たな視聴体験を提供しています。
また、カーリングのストーンやフェンシングの剣先の軌跡表示など、多様な競技にも応用され、映像表現の高度化に貢献しています。

■デジタルミュージアムによる社会貢献

三ツ峰教授は、文化・教育分野への応用にも取り組んでいます。被写体を高品質にデジタル化する技術を活用し、美術館・博物館の収蔵品を仮想空間に再現するデジタルミュージアムを開発してきました。
その一例として、「災害の記憶 デジタルミュージアム」があります。本プロジェクトは、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社をはじめとする複数機関との連携により研究開発されたもので、過去の災害に関する錦絵やかわら版を収蔵し、防災・減災の意識向上を目的としています。
インターネットを通じて気軽に体験でき、特に子どもでも主体的に学習しやすい点が特徴で、教育活動にも活用されています。

「災害の記憶 デジタルミュージアム」の表示例

「災害の記憶 デジタルミュージアム」の表示例

■今後の展開

現在、三ツ峰ゼミでは、これらの技術をさらに発展させ、歩行型VRを活用した没入型デジタルミュージアムや、絵画の微細な凹凸まで再現する高精細デジタル化技術、人の姿勢情報を活用したスポーツ支援アプリケーションの研究開発を進めています。
なお、これらの研究成果の一部は、8月29日に開催される本学の夏のオープンキャンパスにおいて体験展示される予定です。

歩行型VRを用いたデジタルミュージアムを体験している様子

歩行型VRを用いたデジタルミュージアムを体験している様子

今後、三ツ峰教授の研究が映像表現技術のさらなる発展と社会への貢献につながることが期待されます。