俳優の田中道子さんによる特別講演「興味を軸に、自分の道を見つける」を開催しました
2026.09.17
このニュースは、クローズされました
2026年8月29日に開催した夏のオープンキャンパスで、俳優の田中道子さんをゲストに迎え、進路選択をテーマにした講演会「興味を軸に、自分の道を見つける」を開催しました。
田中さんの講演を楽しみにしていた方や、進路選択のヒントを求める高校生など、多くの来場者が参加し、会場は熱気に包まれました。
俳優・建築家の二刀流で活躍する田中さん。ファシリテーターは建築工学科の栗﨑真一郎教授が務めた
■将来の選択は気負わずに幅をもたせていい
静岡文化芸術大学デザイン学部空間造形学科を卒業した田中さんは、2013年に二級建築士試験、2022年には一級建築士試験に合格しました。一級建築士試験は合格率10%前後ともいわれる難関資格です。俳優業と並行して勉強を続け、見事合格を果たしました。
現在は俳優として活躍する傍ら、建築の魅力を一般の人に伝える"橋渡し役"としての活動にも力を入れており、建築の裏側や面白さを紹介するテレビ番組などにも出演しています。
高校時代はゲームや漫画が好きだったという田中さん。進路を真剣に考え始めたのは高校3年生の後半だったそうです。ものづくりや絵を描くことが好きだったことからデザインの道を選択し、空間造形学科を選んだ理由について次のように語りました。
「デザインだけに絞るのではなく、将来の選択肢を広げられることに魅力を感じました。高校生はまだまだ可能性がたくさんありますし、一つに決めるのは難しいと思います。大学に入ってからもさまざまな選択肢が出てきます。気負い過ぎず、将来の選択に幅を持たせておくのも良いと思います」
■二刀流でも三刀流でも可能性がある
大学進学当初は、建築が大好きな学生たちに囲まれ、「自分は落ちこぼれだ」と感じていたこともあったそうです。
転機となったのは、大学3年次生のときに経験した東日本大震災でした。
「人間が生きるうえで欠かせない衣・食・住のうち、『住』を守る建築の仕事に強いやりがいを感じ、建築の道へ本格的に向き合うようになりました」と振り返ります。
卒業後に二級建築士を取得し、その後芸能活動を開始。「建築の仕事は、自分が諦めなければ何歳になっても続けられる」と考え、仕事の合間を縫って勉強を続けた結果、一級建築士試験にも合格しました。「芸能と建築という全く異なるジャンルの仕事を二刀流でこなすことはできます。二刀流でも三刀流でも可能性はあるんです」と高校生に向けてエールを送りました。
一級建築士試験合格後は、正しい情報を伝えることへの意識がさらに高まったという田中さん。建築は「一生勉強の日々」だと語った
■今で全てが決まるわけではないと視野が広がった
オープンキャンパスに参加した小原さんは、田中さんの言葉に励まされたと話してくれました。
「今年高校3年生なのですが、まだ進学先や学部を絞りきれず焦りを感じています。田中さんが高校3年生の夏頃まで進路を決めていなかったという話や、今の時点で選択肢を絞らなくても大丈夫という言葉を聞くことができて、とても励まされました」
「大学で人生が決まるのではなく、入ってからも道が広がる、という言葉が印象に残りました。今が全てではないと感じ視野が広がりました」と話す小原さん
参加した高校生からは、このほかにも「進路について前向きに考えられるようになった」「自分の好きなことを大切にしたいと思った」など、多くの感想が寄せられました。
田中さん、貴重なお話をありがとうございました。