全国の工学系9大学の学生が宮島に集結!「工大サミット連携PBL」を実施しました
2026.10.15
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広島工業大学では、全国の私立9大学(愛知工業大学、大阪工業大学、神奈川工科大学、芝浦工業大学、東北工業大学、福井工業大学、福岡工業大学、北海道科学大学、本学)が参加する「工大サミット」と連携し、毎年PBL(課題解決型学習)を実施しています。
今年度は、2026年9月1日から3日までの3日間、本学を会場として「工大サミット連携PBL」を開催し、全国から集まった学生たちが宮島の地域課題の解決に挑戦しました。
全国9大学から50人の学生が参加
昨年度に引き続き、舞台となったのは宮島です。学生たちは2泊3日の合宿形式で寝食をともにしながら、大学や学年、専門分野の垣根を越えてチームを結成し、宮島が抱える課題とその解決策について考えました。
■現地を歩き、宮島の「暮らし」に目を向ける
初日、学生たちは宮島の町家通りを実際に歩き、地域住民や観光に携わる方々への聞き取り調査などを通じて地域の課題を探りました。
調査を進める中で、学生たちはそれぞれの視点から次のような課題に着目しました。
- 観光客の回遊性に課題がある
- 町家の保存・活用が十分に行われていない
- 地域住民と観光客との交流が少ない
- 空き家の利活用が進んでいない
■専門も経験も異なる仲間とアイデアを形に
2日目は、初日に発見した課題を共有しながら解決策を検討し、3日目の最終プレゼンテーションに向けて準備を進めました。最終日には、廿日市市の職員の方々を前に、各チームが3日間の成果を発表しました。
提案の中には、町家を1つの建物として活用するだけではなく、複数の町家に異なる役割を持たせることで、島全体を一つのまとまりとして活用するアイデアもありました。地域住民同士のつながりを生かしながら、観光客との交流促進や町家の保存・活用につなげようという提案です。
現地調査で発見した課題と、その解決策を発表
他チームの発表に真剣に耳を傾ける学生たち
発表後にはポスターセッションも実施されました。学生が約2分間で提案のポイントを説明した後、コメンテーターと意見を交わしながらフィードバックを受けます。
アイデアを発表して終わるのではなく、さまざまな立場から意見をもらうことで、自らの提案をさらに深く考える機会となりました。
ポスターセッションで身振りを交えながら説明する学生
■「自分にはなかった考え方に出会えた」
参加した学生からは、大学や専門分野を越えて交流することの面白さを実感したという声が聞かれました。
本学学生の山岡さん(島根県立平田高等学校出身/島根県)は、普段の大学生活では関わる人が同じ学科の学生などに限られる一方、このPBLでは異なる学科や県外の学生とも交流できたことを振り返り、「自分にはなかった考え方を知ることができ、お互いに良い刺激を受けることができた」と話していました。
考え方の幅が広がったと話す山岡さん
また、愛知工業大学から参加した山中さんは、電気分野を学んでいますが、観光地を歩いた経験などから、人の流れを視覚的に誘導する「石畳」のアイデアを提案しました。
今回の経験について、「環境の異なる人たちと、どのように意見をまとめていくかを経験できたことが良かったです。社会に出てからもこうした場面はあると思うので、今後に生かしていきたいです」と振り返りました。
成長のきっかけになったと話す山中さん
■3日間で得た経験を、次の課題解決へ
講評では、限られた時間の中で、普段とは異なる仲間とともに課題を発見し、解決策まで考え抜いた学生たちの取り組みが評価されました。
「もの」だけでなく、それを取り巻く生活まで俯瞰して見ることができていたと評価する本学の森保名誉教授
大学、学年、専門分野を越えて集まった仲間とともに、宮島の未来について考えた3日間。学生たちは地域課題への理解を深めただけでなく、異なる考えを持つ人と対話し、1つの提案をつくり上げる力も身につけました。
このPBLで生まれたつながりや経験が、それぞれの場所での新たな挑戦や課題解決に生かされることを期待しています。