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ネパール・中国チベット国境地帯の土砂災害域を解析しました(第1報)

2026.09.04

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2026年8月26日(現地時間8時37分頃)にネパールと中国チベット自治区の国境地帯で大規模な土石流が発生しました。テレビや新聞等の報道によると、この原因は、標高5200m付近の斜面で、氷河を含む岩盤が1200m下まで崩れ、マグニチュード(M)5.2の地震に相当する揺れとなり、亡くなられた方1000人以上、行方不明者4000人以上と甚大な人的被害が発生しているとのことです。

これを受けて、本学の 地球環境情報解析研究センター (センター長: 小黒剛成教授、 センター員: 小西智久准教授)は、衛星データを用いてネパール・中国チベット国境地帯で発災した土砂災害域を解析しました。解析には、アメリカ地質調査所(USGS: United States Geological Survey)が運用する地球観測衛星Landsat-8号およびLandsat-9号の光学センサデータを用いました。解析では短波長赤外、近赤外、可視光の3つの波長を組み合わせたフォールスカラー画像を作成し、土石流の範囲が明確に判別できるようにしました。

図1は、発災前の6月15日観測(Landsat-8号)と発災直後の8月26日観測(Landsat-9号)による土石流発生源付近のたフォールスカラー画像の拡大図です。これらの画像では、緑色が森林、水色が雪、白色や桃色が雲、茶色が土石流を示しています。発災直後の画像では、黄色で囲んだトリシュリ川の両脇に茶色の領域が確認され、広範囲にわたり土石流による土砂が堆積していることが確認できます。

図2は発災直後の広範囲のフォールスカラー画像です。黄色で囲んだ範囲で土石流が発生し、トリシュリ川の両脇に今回の土石流で堆積した土砂が確認できます。一部の報道では土砂災害域は、トリシュリ川上流域の約70kmの区間とされていますが、今回の解析では約95kmの区間で土砂が堆積していると考えられます。

当センターでは、大規模な災害発生時に迅速な対応ができるよう、解析設備の更新および解析技術の向上に努めてまいります。

図1.JPG

3.JPG