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「宮島町家とまちなみの持続可能性」をテーマに2026年度公開講座を開催しました

2026.06.09

このニュースは、クローズされました

広島工業大学では、毎年5月に一般の方々を対象とした公開講座を実施しています。2026年度は「宮島町家とまちなみの持続可能性」をテーマに、3週にわたり全6講座を開催します。

第1・第2講座を2026年5月16日に開催しました。会場となったサテライトキャンパスひろしまには、「広島県民としてもっと宮島を知りたい」「古いまちなみの保存に興味がある」「歴史的建造物に興味がある」など、さまざまな思いを持った方々にご来場いただきました。

定員を大幅に上回る申し込みがあり、初回講座には100人以上が参加した

定員を大幅に上回る申し込みがあり、初回講座には100人以上が参加した

■宮島の町家やまちなみ景観を研究して20年- 本学と宮島のつながり

1996年に世界遺産に登録された厳島神社。その門前町として形成されてきた宮島の歴史的なまちなみは、2021年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、宮島町家とそのまちなみの保全に向けた取り組みが進められています。

本学は2006年10月、地域環境学習やまちづくりに関する講座・イベントを実施する情報交流拠点として、地球環境宮島学習センター(通称:宮島こもん)を宮島に開設しました。また、プロジェクト研究センター「宮島町家とまちなみの持続可能性技術研究センター」を運営し、①宮島のまちなみ景観、②宮島町家の建築構造、③宮島の生活と観光、それぞれの持続可能性に着目した研究を進めています。

歴史を知ることで町家を紐解き、建築の視点から構造物としての理解を深める

歴史を知ることで町家を紐解き、建築の視点から構造物としての理解を深める

宮島での本学の活動

■20年の研究成果から宮島町家とまちなみの特徴と魅力を語る

今年度の公開講座は、『宮島こもん』開設20周年記念も兼ねて開催されました。
第1講座「宮島町家とそのまちなみの特徴と魅力」では、活動当初から関わる本学の森保洋之名誉教授が登壇しました。宮島の歴史を振り返りながら、まちなみがどのように形成されてきたのか、また代表的な町家の間取りや建物の特徴、歴史の中での変化について解説しました。さらに、2021年に重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定された経緯や、これから守り継いでいくための仕組みづくりなど、20年にわたる研究成果の一端を紹介しました。

町家とは町中の商人・職人の住居であり、平安遷都(794年)前後に発したといわれている

町家とは町中の商人・職人の住居であり、平安遷都(794年)前後に発したといわれている

続いて行われた第2講座では、本学工学部 建築工学科の金澤雄記准教授が「宮島町家の生業とまちなみの修理・修景」をテーマに講義を行いました。

はじめに、伝統的建造物における「修理(復原:改造等が行われた箇所を元の姿に戻すこと)」と「修景(景観整備)」の違いについて解説。その後、近世から現在に至るまでの生業(商売)と建物デザインとの関係性を紐解きながら、町家の格子や蔀(しとみ)などの表構えについて分析した研究成果を紹介しました。

講義の終わりに設けた質疑応答では、さまざまな質問が寄せられた

講義の終わりに設けた質疑応答では、さまざまな質問が寄せられた

■20年間活動を続けてこられたことに感謝し、次世代へバトンをつなぐ

「宮島こもん」の立ち上げ当初から活動に携わる森保名誉教授に話を聞きました。

「この20年間の活動に関わってくださった方々のお顔が思い浮かびます。誰のために、何のために宮島での活動を行うのかを考えながら続けてきました。今回のように、さまざまな人が集う公開講座が、この活動の次のステップにつながれば幸いです」と、活動への思いを語りました。

森保名誉教授は第5講座も担当

森保名誉教授は第5講座も担当

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
公開講座は毎年5月に開催しています。ぜひまたご参加ください。