広島工業大学

  1. 大学紹介
  2. 学部・大学院
  3. キャンパスライフ
  4. 就職・資格
  5. イベント情報
  6. お知らせ
  7. 施設紹介
  8. 2024年度以前入学生の学部・学科はこちら→

広島工業大学

女性の理工系人材育成を目的に「女子学生応援プロジェクト」が始動!その一環として女子トイレのリニューアルコンペを実施しました

2026.09.19

このニュースは、クローズされました

日本では2040年までに理工系人材が約120万人不足すると予測される一方、理工系分野へ進学する女子学生の割合は依然として低い状況が続いています。政府でも「女子学生・生徒の理工系分野の選択促進及び理工系人材の育成」を推進しており、女性人材の育成は重要なテーマとなっています。

こうした背景を踏まえ、本学では女子学生が安心して学べる環境づくりに取り組むとともに、女性が理工系分野で学び、社会で活躍する魅力を発信することを目的に「女子学生応援プロジェクト」を立ち上げました。

その取り組みの一環として、本学メイン講義棟「三宅の森 Nexus21」1階の女子トイレ・パウダールームのリニューアルデザインを競う「広工大デザインコンペ」を実施。8月29日に開催された夏のオープンキャンパスで、最終審査会と公開プレゼンテーションを行いました。

特別審査員に俳優の田中道子さんを迎え、最終審査に残った5組がプレゼンテーションを行った

特別審査員に俳優の田中道子さんを迎え、最終審査に残った5組がプレゼンテーションを行った

■最優秀賞には賞金10万円 受賞作品が2027年春、実際のトイレに

このコンペは、Nexus21のコンセプトである「海と連なる森のキャンパス」をテーマに、新設するパウダールームを含む女子トイレ全体のリニューアルデザインを募集したものです。最優秀賞には賞金10万円を贈呈するほか、受賞作品は実際に施工し、2027年春の公開をめざしています。

応募対象は本学の在学生全員で、6月から募集を開始。1年次生から大学院生まで幅広い学生が参加し、計21作品の応募がありました。
最終審査では、一次審査を通過した5組がプレゼンテーションを行い、それぞれが空間コンセプトやデザインに込めた思いを発表しました。

建築工学科から唯一、1年次生で参加した若宮さん。企画から提案資料の作成まで、一人で作品を完成させた

建築工学科から唯一、1年次生で参加した若宮さん。企画から提案資料の作成まで、一人で作品を完成させた

シアーカーテンや曲線を取り入れた、柔らかな空間デザインを提案した建築デザイン学科4年次生

シアーカーテンや曲線を取り入れた、柔らかな空間デザインを提案した建築デザイン学科4年次生

授業の合間にある15分休憩を「リセットの時間」と捉え、くつろげる空間を提案。大学院生ならではの細かな検討が評価された

授業の合間にある15分休憩を「リセットの時間」と捉え、くつろげる空間を提案。大学院生ならではの細かな検討が評価された

トイレを「私が私に戻る場所」と定義し、目的と目的の間の時間を受け止める空間として設計した

トイレを「私が私に戻る場所」と定義し、目的と目的の間の時間を受け止める空間として設計した

■最優秀賞は大学院2年次生、優秀賞は学部1年次生が受賞

審査は環境学部建築デザイン学科の木下美沙准教授が審査委員長を務め、俳優の田中道子さん、工学部建築学科の福田由美子教授、広報部の石津さん(女子学生応援プロジェクトメンバー)の4名により行われました。デザイン性、機能性、実現可能性、創造性の4つの観点から審査を行い、投票によって受賞作品を決定しました。

最優秀賞に選ばれたのは、大学院工学系研究科環境学専攻2年次生の大原虎太郎さん(愛媛県立土居高等学校出身/愛媛県)と中村日香さん(岡山県立総社高等学校出身/岡山県)による作品「アミコミチ」です。

曲線壁と450mm×450mmの格子モジュールを用い、格子壁には荷物置き、ベンチ、アメニティ収納の3つの機能を持たせることで、利用者自身が空間を編集できる設計としました。また、デネブホール側の開口部を開閉可能にし、イベント時には男女共用の身だしなみスペースとして活用できる提案も高く評価されました。

お互いの存在は知っていたものの、話をするようになったのは最近だという2人。それぞれの得意分野を生かしてコンペに挑んだ

お互いの存在は知っていたものの、話をするようになったのは最近だという2人。それぞれの得意分野を生かしてコンペに挑んだ

大原さんと中村さんの作品「アミコミチ」

大原さんと中村さんの作品「アミコミチ」

優秀賞には、最年少参加者である工学部建築工学科の若宮碧心さん(広島県立宮島工業高等学校出身/広島県)の作品「ときめき花開く」が選ばれました。

ピンクと青緑を基調とした木漏れ日をイメージした天井デザインや、女優ライト付きコンセント鏡、着替え可能な個室などを提案。色彩計画や光の演出、作品名を含めたコンセプト性が高く評価されました。

■女性がものづくりの世界で活躍することに期待

審査委員長の木下准教授は、約3カ月にわたるコンペを振り返り、
「学生たちが自分の思いをしっかりと言葉にして表現できていて、とても頼もしく感じました」とコメント。
一方で、
「実際に施工されるトイレなので、アイデアの面白さと実現可能性のバランスをどう評価するかが難しかった」と選考の難しさについても語りました。

今後も継続的に学内コンペを実施していきたいと話す木下准教授

今後も継続的に学内コンペを実施していきたいと話す木下准教授

特別審査員を務めた田中道子さんは、
「学生時代に戻って初心に返るような気持ちで参加できました」と話し、女性がものづくりの世界でさらに活躍していくことへの期待を寄せました。

「学生に賞金が出る学内コンペがあるなど、学生ファーストな環境がうらやましい」と話す田中さん

「学生に賞金が出る学内コンペがあるなど、学生ファーストな環境がうらやましい」と話す田中さん

コンペでは、学生たちの自由で多彩な発想に触れることができました。
今回の最優秀作品は、2027年春の完成に向けて実際のトイレ空間として形になっていく予定です。

女子学生応援プロジェクトでは、今後も学生の声を取り入れながら、誰もが安心して学び、挑戦できる環境づくりを進めていきます。
参加した学生の皆さん、本当にお疲れさまでした。そして受賞された皆さん、おめでとうございます。